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MERKEL SUFFERS SETBACK IN LOCAL ELECTIONS

独地方選 メルケル首相に逆風
2016年3月14日(月)のニュース

カテゴリ : 国際 政治
英語タイトルのMERKEL SUFFERS SETBACK IN LOCAL ELECTIONSは「メルケル(首相)、地方選挙で打撃」という意味で、ドイツの首相が州議会選挙で敗北したことを述べています。setbackは「挫折、つまずき」、suffer a setbackは「挫折する、打撃を受ける」という意味で、タイトルでは不定冠詞のaが省略されています。
人道主義の観点から難民の受け入れに寛容な政策を推し進めてきたメルケル首相ですが、反難民政党の躍進で政策の見直しを迫る圧力が今後さらに強まりそうです。ニュース本文には、選挙での勝ち負けを伝える表現がいくつも出てきます。これらを理解して、難民や移民の問題を語るうえで重要な表現を今回のニュースから学びましょう。




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MERKEL SUFFERS SETBACK IN LOCAL ELECTIONS

Angela Merkel's Christian Democratic Union has taken a beating in Germany's regional elections. The Greens and the country's new anti-immigration party have gained ground.
The elections were held on Sunday in three states. Chancellor Merkel's migrant and refugee policy was the main issue of the elections. Support for her party slipped in all three states. In Baden-Wuerttemberg, the Christian Democrats suffered a historic loss to the Greens. The anti-nuclear Greens won more than 30 percent of the votes in the state. It's the first time the party has come out on top in a state parliament.
Alternative for Germany will enter all three state parliaments for the first time. It rejects Merkel's policy of accepting refugees and migrants.

独地方選 メルケル首相に逆風

ドイツで行われた州議会選挙で、アンゲラ・メルケル首相が率いる「キリスト教民主同盟」が敗北を喫し、「緑の党」と難民の受け入れ反対を掲げる新興政党が躍進しました。
選挙は日曜日(3月13日)に、3つの州で行われました。メルケル首相が掲げる移民・難民政策が選挙の大きな争点となり、メルケル首相の「キリスト教民主同盟」は、3州全てで(前回より)支持を減らしました。(このうち、)バーデン・ビュルテンベルク州では、「キリスト教民主同盟」が「緑の党」に歴史的な敗北を喫しました。反原発を掲げる「緑の党」はバーデン・ビュルテンベルク州で30パーセント以上の票を獲得し、ドイツの州議会で初めて第1党となりました。
(新興政党の)「ドイツのための選択肢」は、3州全てで初めて議席を獲得しました。「ドイツのための選択肢」は、メルケル首相の難民・移民受け入れ政策に反対しています。