ねこのおかみさん

cat むかし、むかし、あるところに農夫が住んでいました。正直者でしたが、いつも貧乏でした。四十をすでに超えていましたが、妻はありませんでした。
ある雨の晩です、家の外でねこがないているのを耳にしました。
「どこのねこだろう。大雨で迷子になったに違いない。」戸を開けてやりました。
「お前はどこのねこだ。おっと、お前はお隣の金持ちの家のねこだな。どうしたんだい。」
男は、手ぬぐいで濡れた毛を拭いてやり、残りご飯をやりました。
男は、これ以上にないほど優しくねこをかわいがりました。床もねこと一緒に入りました。
「貧乏で、おいしいものはないけど、お腹はすかせないからね。」
ある晩、男はねこに言いました。
「ねこちゃん、野良仕事をしている間に、小麦を挽いてくれるとありがたいな。」
次の日、仕事から戻ると、何と、ねこが臼を使って小麦を挽いているではありませんか。
「たまげたな!ねこが小麦を挽くなんて、お前は素晴らしい!お前のようなねこがいてくれてうれしいよ!」
男は、小麦粉をだんごにして、ねこと一緒に食べました。
wife 三日後、ねこが突然言葉を発しました。
「ご主人さま、私は役立たずで、前の家を追い出されました。ねこである限り、十分なお手伝いはできません。そこで、人間になれるようにお伊勢参りに行ってこようと思います。」
「そこまで考えてくれるとは、お前はやさしいねこだね!人間になれるといいね。」と男は言って、首に財布をしばってあげました。
数日後、ねこは美しい嫁となって現われ、夫のために毎日一生懸命働きました。
とうとう農夫は村一番のお金持ちになりました。(Kudos)

nekomama