
さるかに合戦
昔、昔あるところにカニが住んでいました。ある日、カニは道でおむすびを見つけました。家に帰る途中、さるに呼びとめられました。さるは柿の種を持っていました。さるはおむすびが食べたかったので無理やりにおむすびと柿の種を交換してしまいました。
カニは種を庭にまいて毎日水をかけてやりました。数年すると柿の木は大きくなり沢山の実をつけました。
ところがさるがやって来て、木に登ると柿を全部食べてしまいました。カニにも柿を思い切り投げつけ、カニはとうとう亡くなってしまいました。
カニの子供たちがお母さんの復讐に立ち上がりました。友達の臼さんとはちさんと針さんとくりさんにも応援を頼みました。
猿のいない間に家に隠れると、さるが帰ってくるのを待ちました。
さるは帰ってくると囲炉裏の前に座りました。その時です、焼けたくりがさるのお尻にはじけました。
「いた。」さるは薬の入った入れ物を開けようとしました。その時です、はちが飛び出しさるの肩をさしました。
「いたた。」さるは水がめのところに走りました。
その時です、カニたちが下から出てきてさるの体によじ登り,
はさみで毛やはだや耳をつかみました。
「いたたた。」さるは家から飛び出そうとしました。その時です、大きな臼が屋根からさるの上に落ちました。さるはぺちゃんこになってしまいました。(2002.2.24)