うしの嫁入り

むかし、むかし、ある町に美しい娘がおりました。結婚する年頃で、娘は小さな神社で神さまに良縁をお祈りしました。
「神さま、素敵な人と出会えますように。」
一方、若者が神社で昼寝をしていました。かわいい娘がお祈りしているのを耳にして目が覚めました。
若者は、神さまのお言葉を信じれば、自分と結婚するだろう、という考えが浮かびました。
「これ、娘。」男は、ささやき声で言いました。
「はい。どちら様でしょうか。」
「私は神さまだ。そなたはどこに住んでおる。名は何と申す。」と偽の神さまが言いました。
「私は、町に住む商人の三女です。名はお里と申します。」
「誰と結婚したいのだ。」
「それこそ私の知りたいことです。」
「よかろう。それでは隣村の金太という者と一緒になるのがよかろう。」
娘は、驚いて家に帰ると両親に話しました。残念ながら、両親はその若者もその親も気にいりませんでした。でも娘は神のおおせに従うことにしました。
婚礼で家を離れるその日、娘はかごに乗って運ばれました。
cow たまたま、馬に乗った領主がかごを担ぐ二人の男を目にしました。気にかかり、かごの戸を開けるよう命じました。花嫁衣裳を身にまとった美しい娘を見てたいそう驚き、すっかり気に入ってしまいました。
娘も人目で領主を好きになってしまいました。領主は、そこにいた子牛を娘の代わりにかごに乗せると、偽神の住む家に送らせました。
家の中でかごが開けられると、子牛は飛び出し、部屋中を走り回りました。
その若者は自分の不用意な言葉で罰を受けたのです。
「神さま、お許しを!」若者は気が来るわんばかりでした。
娘は領主と幸せに暮らしました。(Kudos)

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